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髪をもたない女性たちの生活世界 その「生きづらさ」と「対処戦略」

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彼女たちは「髪は女のいのち」という根強いジェンダー規範に満ちたこの社会をどう生きてきたのか。「生きづらさ」を軽減/解消させながら、この社会をしなやかに生き抜いてきた、髪をもたない女性たち。その生活世界と多様な対処戦略に焦点を当て、「女性に髪があるのは自然であたりまえ」「女性の髪は美しいほうが望ましい」という常識的知を問い直す。 目次 序章 問題の所在――髪をもたない女性たちの生きられた経験を聞き取る 1 研究の目的と背景 2 先行研究の検討 (1)構成の類似性 (2)引用/解釈される語り (3)先行研究に残された課題と本書の目的 3 研究の方法と分析の対象 第1章 髪をもたない女性たちの「生きづらさ」 1 分析の対象 2 事例の検討 (1)「治らない」――治療にともなう問題経験 (2)「隠しながら生活するのは大変」――かつらの着用にともなう問題経験 (3)小括――問題経験の生成メカニズムと軽減/解消をめぐる困難 第2章 「ウィッグ生活」という対処戦略 1 分析の対象 2 事例の検討 (1)「つけたほうがかわいい」――Aさんのライフストーリー (2)「下着をつけるのと同じ感覚」――Bさんのライフストーリー (3)小括――「女らしさ」の主体的実践という意味づけ 第3章 「このゆびとまれ」という対処戦略 1 分析の対象 2 事例の検討――Cさんのライフストーリー (1)発症当時 (2)治療とかつらの着用 (3)当事者の会の立ち上げ 3 Cさんが訴えたこと――個人的問題から社会問題へ (1)当事者同士の交流の場作り (2)当事者の会の組織体制作り (3)病気の啓発活動 (4)差別と偏見に対する啓発活動 4 小括――「社会問題」という意味づけ 第4章 「さらす」という対処戦略 1 分析の対象 2 事例の検討――信子さんのライフストーリー (1)発症当時 (2)当事者の会との出会いと変化 (3)転機としての温泉 (4)メディアへの出演と葛藤 (5)MFMSとの出会いと会長への就任 3 信子さんの「カミングアウト法」 (1)「話す」――さらっと言う/詳しく説明する (2)「見せる」――外す/さらす 4 「さらす」という対処戦略のもつ機能 (1)「伝わらない」への対処 (2)「面倒さ」への対処 (3)「さらす」ことの相対化 5 小括――「病気」という意味づけ 第5章 「スキンヘッド生活」という対処戦略 1 分析の対象 2 事例の検討――由利子さんのライフストーリー (1)発症当時 (2)かつらの着用と治療の開始 (3)治療をやめた契機 (4)かつらの着用をやめた契機 3 「隠す生活」から「隠さない生活」へ――由利子さんの四つの生活実践 4 「スキンヘッド生活」という対処戦略のもつ機能 5 小括――「障害」という意味づけ 終章 髪をもたない女性たちの多様な意味世界に接近するために 1 本書で得られた知見 2 本書の理論的貢献と実践的貢献 3 おわりに――今後の課題と展望 補論1 「髪の喪失」を問う 補論2 隠すでも、隠さないでもなく――パートナーとの日常生活を通して 初出一覧 あとがき 参考文献

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