誤情報があふれる時代に
ネット世論は、なぜこれほど簡単に暴走するのか。
SNS、インフルエンサー、アルゴリズム、政府がばらまく嘘。
いま世界では、「感情を動かす言葉」が事実よりも強い力を持ち始めている。
拡散される誤情報の時代を読み解く。
SNS時代のデマや分断にどう立ち向かうか。
教育、心理、宗教、政治、情報工学など各分野の第一人者が、
誤情報が急速に拡散する仕組みを分析。
対話や知的な免疫を育む教育を通じ、
民主主義と信頼を再生するための道筋を提示する。
目次
はじめに
第1部 ダーク・アイデアの根源に向き合う
第1章 序文――ダーク・サイドに反撃する
第2章 なぜ、エビデンスがほとんどないのに容易に信じられるアイデアがあるのか
第3章 影がもつ魅力
第4章 地球温暖化を防ぐ活動の支持者はポピュリズムのアイデアや策を自分のものとできるか
第2部 教育を通じた解放
第5章 地球に降り立つことト
第6章 科学のリテラシーが誤情報に打ち勝つ
第7章 教室での討議によって誤情報に打ち勝つ
第3部 誤情報と知識の力
第8章 データに戻づく誤情報
第9章 怒りを利用するメディアに対抗し、信頼とエビデンスに基づく討論を取り戻す
第10章 ポピュリズムと法の統治に対するその影響
第11章 ダーウィンだ!――知識と真実を進化というレンズを通して見る
第4部 扇動者、民主主義と政治的行動
第12章 過激主義が問題である
――私たちの社会と政治はどのようにしてダーク・アイデアをはぐくむのか
第13章 偽情報の時代に民主主義を守り維持すること
第14章 影とともに生きる
――あいまいさは世界政治における闇のみを意味するのではない
第15章 サフラジェットならどう思うか
第5部 ポピュリズム、信仰と信念
第16章 信仰を共有するコミュニティと国家的なポピュリズム
――グレーゾーンにおけるインテグリティを求める
第17章 キリスト教ナショナリズムに対応する
第18章 混沌とした時代に不確実性を受け入れる
第6部 個人として闇に対峙する
第19章 闇について書く――認知症と人間性の育成
第20章 コントロールする――メディア選択により慎重になること
編者について
寄稿者について
索引
[編者]
クリス・ブラウン CHRIS BROWN
英国サウサンプトン大学教育学教授。教育リーダーシップ、教員の専門性開発、エビデンスに基づく教育政策を専門とし、「アイディアに導かれる社会」の構築を提唱。著書・論文は20冊超、国際的な教育研究ネットワークの中心的存在。2023年、フンボルト財団よりフリードリヒ・ヴィルヘルム・ベッセル研究賞を受賞。理論と実践を架橋する教育研究で高い評価を得ている。
グラハム・ハンズコム GRAHAM HANDSCOMB
英国ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)名誉教授。教育リーダーシップと学校改善、教師の専門性育成を専門とし、教師が自ら研究し学びを深める「リサーチ・エンゲージド・スクール」モデルを提唱。地方教育庁や大学での豊富な実践経験を生かし、国内外で教育改革の助言を行う。著作多数。教育現場と理論研究をつなぐ実践派の教育思想家。
[訳者]
龍 和子 りゅう・かずこ
北九州市立大学外国語学部卒。訳書に、ロッド・グリーン『フォト・ストーリー エリザベス二世』、マシュー・トッド『[ヴィジュアル版]LGBTQ運動の歴史』、トニ・マウント『中世イングランドの日常生活』(以上、原書房)、サラ・パーシー『女性戦士の歴史』(中央公論新社)などがある。
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