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生活史の方法

1,155円

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地域で、大学で、学校で、家族で、個人で。第一人者による、最良の手引き。 沖縄で30年にわたって聞き取り調査をしてきた著者が、「他者の話を聞く」ことについてまとめた一冊。 「ひとりの人間の、人生の語り」が生活史です。この本は、生活史を聞いて原稿を書き、冊子にまとめて作品とするための手引きとして書かれています。生活史の美しさ・おもしろさから、そのむずかしさ・暴力性まで、これまでの考えをまとめた一冊です。 「この本では、生活史を聞いて書くうえでの、技術的なことを含めたさまざまなことが書かれていますが、本書はいわゆる「マニュアル本」ではありません。……聞き取りをめぐるさまざまなことを書いて、それをきっかけに、他者の話を聞くということについて考えてみたい。この本はそんな本です。」 === 【目次】 はじめに――生活史を聞いて、書く 作品としての生活史/誰にでもできること/たくさんの生活史/語りを残す 第一章 生活史とは何か 1 生活史とは 生活史からわかること/生活史のおもしろさ/人生、歴史、意味/広がる生活史 2 生活史の事例 第二章 語り手と出会う ―― 調査という「社会関係」 1 どうやって語り手と出会うか 2 トラウマを抱えた人びと、差別され排除された人びと 安易な理解/聞かないと残らない声/語りの搾取 3 構造的な聞きにくさ 調査の現実/社会的つながりの外へ 4 分断そのものを研究する 『地元を生きる』の調査/聞きやすい範囲 5 「聞き取り調査」ということ自体のわかりにくさ もっとも聞きづらいひと/「普通」の人びとへの調査 6 分断を乗り越える 打越正行という希望/那覇のスナックで/時間をかけて関わる/当事者性とはなにか 7 関係性の網の目の中で 8 キーパーソン、リーダー、活動家 9 語り手と聞き手のジェンダーについて 中立の語りはない/語り手のジェンダー/聞き手のジェンダー/安心して語れる場をつくる 第三章 調査の進め方 1 調査のプロセスに入る 2 聞き取りの依頼とアポ取り 電話でのアポ取り/メールでの依頼/理解のされにくさ 3 インタビューの場所 カラオケボックスとラブホテル/意味をもつ場所 4 手土産 相手に合わせて選ぶ/手土産のもつ意味 5 名刺、同意書、「調査のお願い」 調査倫理/同意の意味 6 録音とメモ、ファイルの管理 カセットテープとがっちゃんこ/レコーダー類/参与観察/録音のタイミング/メモ/音環境/バックアップ 7 謝礼、お礼、聞き取りの後 謝礼とお礼/語り手との関係を続けるべきか 8 ゆっくり休む 第四章 語りの聞き方 1 積極的に受動的になる、あるいはピントを合わせない集中 話を聞くとはどういうことか/言葉の連鎖/積極的に受動的になる/ピントを合わせない集中 2 質問をする/しない 最初の質問/事実関係だけを聞かない/物語は生きている 3 「一般論」と生活史 一般論には一般論しか返ってこない/一般的な語り/千差万別な定型 4 差別的表現とどのように向き合うか 5 ぜんぶは聞けない たまたま語られたこと/それぞれの方法 6 聞き手の自己開示 応答責任/前もっての共有 第五章 聞き手から書き手へ――編集と製本 1 文字化する AIと文字起こし/時間と労力 2 編集する そのまま残す/記録されないこと/文字のほうが情報量が多い/すべてを再現しなくていい/匿名化の問題/特定できる場合/匿名化の方法/「ウラ」をとること 3 本人チェック 例外中の例外/本人チェックのやり方 4 印刷・製本 おわりに 読書案内 === 著者 岸 政彦(きし・まさひこ):1967年生まれ。社会学者。京都大学大学院文学研究科教授。研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論。著作に『同化と他者化』『街の人生』『断片的なものの社会学』『ビニール傘』『マンゴーと手榴弾』『図書室』『リリアン』、共著に『地元を生きる』『生活史論集』、編著に『東京の生活史』『沖縄の生活史』『大阪の生活史』『調査する人生』など多数。 Kindle→https://amzn.to/43rqa5w

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