{{detailCtrl.mainImageIndex + 1}}/2

ネオリベラル・フェミニズムの誕生

残り1点

3,080円

送料についてはこちら

「働く母になり、バランスよく幸せに生きろ」 20代ではキャリアを、30代では育児を。すべてが女性の肩にのしかかる「自己責任化」を促す、新自由主義的なフェミニズムの出現とは? 果たしてそれはフェミニズムと呼べるのか? Facebook(現Meta)の元COOシェリル・サンドバーグやイヴァンカ・トランプらのエッセイ、マミー・ブログやドラマ等を分析し、若い女性たちに示される「幸せな」人生の選択肢とその隘路を問う。アメリカ・フェミニズムのいまを映し出す待望の邦訳。 「教育があり階級上昇を志向する女性を総称的な人的資本へと完全に変換してしまうことに対して、ネオリベラル・フェミニズムはある種の対抗として機能していると理解されねばらない(…)。ネオリベラル・フェミニズムは、逆説的に、また直感に反するかたちで生殖=再生産を「上昇志向の」女性たちの規範的な人生の道筋の一部として保持し、バランスをその規範的な枠組みかつ究極の理念とすることによって、ネオリベラリズムを構成する本質的な矛盾の一つを解消する手助けをする。」(本文より) 原著: Catherine Rottenberg, The Rise of Neoliberal Feminism, Oxford University Press 2018. 目次 序 言 謝 辞 序 章 ネオリベラル時代のフェミニズム 第1章 スーパーウーマンはいかにしてバランスを取ったのか 第2章 ネオリベラル・フェミニスト 第3章 ネオリベラルな未来性と総称的(ジェネリック)な人的資本 第4章 バック・フロム・ザ・フューチャー――「いまここ」にむかって 第5章 フェミニズムの収斂(コンヴァージェンス) 第6章 フェミニズムを取り戻す 訳者解題 注 文献一覧 事項索引 【著者】キャサリン・ロッテンバーグ Catherine Rottenberg/ロンドン大学ゴールドスミス校教授。専門はメディア、コミュニケーション、カルチュラル・スタディーズ。著書にPerforming Americanness: Race, Class,and Gender in Modern African-American and Jewish-American Literature (Dartmouth College, 2008), Black Harlem and the Jewish Lower East Side: Narratives Out of Time (State Univ of New York Pr, 2013)。共著にThe Care Manifesto: The Politics of Interdependence(『ケア宣言──相互依存の政治へ』大月書店、2021 年) 【訳者】河野 真太郎(こうの・しんたろう) 1974 年、山口県生まれ。専門は英文学、イギリスの文化と社会。専修大学国際コミュニケーション学部教授。著書に『新しい声を聞くぼくたち』(講談社、2022 年)、『この自由な世界と私たちの帰る場所』(青土社、2023 年)、『増補 戦う姫、働く少女』(ちくま文庫、2023 年)、『ぼっちのままで居場所を見つける──孤独許容社会へ』(ちくまプリマー新書、2024 年)など多数。訳書にトニー・ジャット『真実が揺らぐ時──ベルリンの壁崩壊から9.11 まで』(共訳、慶應義塾大学出版会、2019 年)、『暗い世界──ウェールズ短編集』(共訳、堀之内出版、2020 年)、ウェンディ・ブラウン『新自由主義の廃墟で──真実の終わりと民主主義の未来』(人文書院、2022 年)、アンジェラ・マクロビー『フェミニズムとレジリエンスの政治──ジェンダー、メディア、そして福祉の終焉』(共訳、青土社、2022 年)など。

セール中のアイテム