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大地と人の物語 地質学でよみとく日本の伝承

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「地球神話」へのいざない 神様が引っぱってきた土地、人が変身した岩、火山を噴火させた鬼、地震を起こすナマズ……。 日本各地に残る大地にまつわる神話や伝説を、地質学の観点で考察する文化×地質学の入門書! 一見、荒唐無稽なファンタジーに思われる神話や伝承は、成立した当時の人々なりの見方・考え方に基づいて、物事の由緒や現象を説明し、現代に伝えてきたものである。 人間の想像力を最大限に発揮した物語もあれば、なかには当時の知識では知りえなかったはずの事実が驚くほどうまくフィクションに落とし込まれている場合もある。 本書は、神話・伝承を非科学的だと否定し解体するものではなく、それらのストーリーが現代科学においてはどのように説明される(しうる)現象であるかを考察することで、地球科学のおもしろさと、神話・伝承をつくった人々の思考の豊かさとを味わうものである。 ■おもな目次 刊行によせて 〈第1部 総論〉 第1章 大地から生まれる物語――地球神話への誘い(野村律夫) 第2章 地球を読み解くストーリー――ジオパークの歴史と活動(山﨑由貴子) コラム1 ジオパークことはじめ(矢島道子) 〈第2部 各論〉 第1章 アイヌ民族の伝承とジオパーク――神々【カムイ】と人間【アイヌ】の交わる世界(大野徹人) 第2章 磐梯山の岩なだれが造りだした地形・奇岩――「宝の山」に伝わる伝説と昔話(竹谷陽二郞) 第3章 関東地方の大地震と鯰伝説――地震を起こした鯰の正体は?(天野一男) コラム2 災害教訓を伝える自然災害伝承碑(大塚孝泰) 第4章 大男が射抜いた穴 星穴伝説――奇岩の山・妙義山にまつわる伝説(関谷友彦) 第5章 浅間山と鬼伝説――火山の噴火は鬼のしわざ?(古川広樹) コラム3“さざれ石”と“たもと石”(先山徹) 第6章 糸魚川ジオパークの景観――奴奈川姫と大国主命の伝説からたどる(竹之内耕) 第7章 熊野の神話と火成岩――古事記・日本書紀からみる(此松昌彦) 第8章 豊岡盆地の成り立ちとアマノヒボコ伝説――日本海形成と玄武洞(松原典孝) コラム4 身近にもある? 化け物と化石の接点(荻野慎諧) 第9章 わら蛇の祭と伝説――大蛇が語りかける(先山徹) 第10章 「こし」のヤマタノオロチ 火山説の再考――洪水か、火山噴火か(荻野慎諧) 第11章 くにびき神話と島根半島――神が土地を引っ張ってきた!(野村律夫) 第12章 阿蘇カルデラの歴史と神話――地形・地質の特徴からひもとく地震・地球の動き(永田紘樹) コラム5 自然災害と天然記念物(柴田伊廣) おわりに 用語集 著者について 日本地質学会 地質学の発展や普及を目指して1893年に創立。地球・生命の進化、環境の時代的変遷といった基礎的な課題に加え、自然災害や資源など応用的な分野もカバーする、日本の地球諸科学関連学協会の中で最大規模の学会。 大学をはじめ研究機関の研究者や小中高校の教員、地質学を学んで社会に役立てるために仕事をしている技術者、大学生、大学院生、地質学が好きで勉強している人など約3800人が所属。

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