

主戦場は、岩壁登攀、洞窟探検、学会運営、ラジオ出演――あれ? 爆笑の第3弾!
降り注ぐ火山灰の下で愛を交わすカツオドリの数をかぞえ、学問のためならネコの糞の採集にも精を出す。「子ども科学電話相談」で華麗なる回答を決めたかと思えば、鳥類からカッパに進化するプロセスに思いをはせる。ああ、鳥類学を普及する天竺までの道は曲がりくねって――楽しい! 累計20万部超の大人気「理系蛮族」エッセイ。
《目次》
はじめに こんにゃくドリフト
第一章 鳥類学者は窮地に笑う
1 西之島ダイアリー《起:エレキング症候群》
2 西之島ダイアリー《承:甘美で致死的な罠》
3 宇宙人のセオリー
第二章 鳥類学者は偶然を愛し偶然に愛される
1 南島の洞窟には骨が落ちている Side-A
2 南島の洞窟には骨が落ちている Side-B
3 そこに、愛は、あるのか!
4 実録ルポ①:調査はこうして頓挫した
5 実録ルポ②:調査はこうして成就した
第三章 鳥類学者、エデンを夢見る
1 雨が降ったので今日は休憩
2 西之島ダイアリー《転:金子さんの言うとおり》
3 アナドリには牡丹の花がよく似合う
4 新島礼賛
5 四日、長いか、短いか
第四章 鳥類学者、カッパと戯れる
1 本当は、考古学者になりたかった
2 カッパ、カパパパ、カッパッパー
3 西之島ダイアリー《結:ウロボウズの蛇》
4 宮崎は遠く日が暮れて
第五章 鳥類学者は屋内でも羽ばたく
1 アシンメトリ・ロマンティック・ストーリー
2 ラジオに出ようよ
3 今日もまた同じ一日
4 ウィルソン漂流記
5 うつくしい絶滅
おわりに 鳥類弱者の心得
著者
川上和人
1973(昭和48)年生まれ。東京大学農学部林学科卒、同大学院農学生命科学研究科中退。農学博士。森林総合研究所 北海道支所 地域研究監。『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』『鳥類学は、あなたのお役に立てますか?』『あたらし島のオードリー』(絵・箕輪義隆)など著書多数。図鑑の監修も多い。
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