
※ 2025年3月下旬 発送予定
まちに暮らすひとびとの声に耳を傾け、
土地に流れてきた時間に想いを寄せる。
ひとりひとりの語りから、
まちとは何かを問い直す。
2024年9月、突如として解体の方針が発表された、沖縄本島の本部町(もとぶちょう)にある、本部町営市場。そこに店を構える23軒の店主ひとりひとりの語りから、本部町が――ひいては沖縄が歩んできた近代が浮かび上がる。わたしたちにとって今、まちとはどんな場所なのか――?
目次
◉聞き書き
仲村商店
浦崎精肉店
西平精肉店
古堅精肉店
金城鮮魚店
友寄商事
コスメティックさくら
にしき屋
Ribbon
玉城商店
いちばキッチン
島しまかいしゃ
Half Time Cafe
シーサーや
いっぷく家
A Gallery
施術処peaceness
トータルビューティーM.LUNE
すこやか農場
Black Lives Matter Coffee
「本部町営市場と18年」
知念正作(自家焙煎珈琲みちくさ)、知念沙織(市場豆花店)
◉寄稿・談話
「市場の生まれ変わり」新城和博(編集者)
「1979年、沖縄」岡本尚文(写真家)
「一期生の思い出」知念正昭(元・本部高校校長)
「建築が語る市場の記憶:本部町営市場」普久原朝充(建築士)
「まちづくりはひとづくり」宮島真一(「シアタードーナツ」代表)
「迷子になる」山本ぽてと(ライター・編集)
「安心な市場」宇田智子(「市場の古本屋ウララ」店主)
編著者
橋本倫史
1982年広島県東広島市生まれ。物書き。著書に『ドライブイン探訪』(ちくま文庫)、『市場界隈 那覇市第一牧志公設市場界隈の人々』、『東京の古本屋』、『そして市場は続く 那覇の小さな街をたずねて』(本の雑誌社)、『水納島再訪』(講談社)。最新刊『観光地ぶらり』発売中。