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現代思想2024年12月号 特集=田中美津とウーマンリブの時代

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次代につなぐ「解放」の思想と実践 1970年に誕生し、日本のフェミニズムに多大な影響を与えたウーマンリブ。とりわけその「旗手」として知られる田中美津の遺した言葉は、記念碑的名著『いのちの女たちへ』をはじめ、世代を超えていまなお私たちの心を揺さぶってやまない。本特集ではその活動の軌跡を辿り思想の全貌に迫るとともに、日本のリブの多彩なありようを描き出す。 [目次] 特集*田中美津とウーマンリブの時代 【こだまする肉声】 リブセンと田中さんと / 米津知子 表象になることを拒み続ける / 信田さよ子 ところがなんと美津さんは……?! / 鶴田桃エ 美津さんのこと / 脇坂真弥  【波間を照らす灯】 リブかフェミニズムか? / 上野千鶴子 日本の「ウーマンリブ」と田中美津――第二波フェミニズムの視点から / 江原由美子 田中美津という存在――男性社会における「制度化の罠」とフェミニストの自己嫌悪 / 海妻径子 【手渡されたものは】 言文一致体のリブ、あるいは一九七二年のバッド・フェミニスト / 水無田気流 リーンイン・フェミニズム批判と田中美津の〈どこにもいない女〉 / 菊地夏野 ウーマン・リブの思想、フェミニズムの言葉――田中美津を再読する / 鈴木彩加 【受けとめ、引き受けなおす】 田中美津の哲学――「とり乱し」と「出会い」 / 森岡正博 ウーマン・リブの身体論とその限界――田中美津の健康本を中心に / 橋迫瑞穂 五〇年前の#MeToo / 住本麻子 【いくつもの声とともに】 とり乱しの不/可能性――森崎和江とウーマン・リブ─田中美津の交わり、あるいはすれ違いについて / 大畑凜 〈東京こむうぬ〉の挫折を捉える視角――総括と評価との接合から見る / 村上潔 〝共に闘わん!〞――ウーマンリブにおける生理用品無料設置要求運動の活動と思想 / 柳原恵 『すばらしい女たち』にみる日本のレズビアン・フェミニズムの展開――ウーマン・リブとの関係に焦点をあてて / 杉浦郁子 恥を掻いてでも伝えたい――桐野夏生『オパールの炎』をめぐって / 内藤千珠子 【「私たちは忘れない」】 「リブ新宿センター」の資料を残す / リブ新宿センター資料保存会 【連載●社会は生きている●第二八回】 社会と自我 4――経験と記憶 / 山下祐介 【連載●現代日本哲学史試論●第一二回】 現代日本哲学史におけるふたつの論戦――永井と小泉、野家と高橋 / 山口尚 【研究手帖】 巻き込まれた哲学 / 佐々木晃也

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