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私の最後の羊が死んだ

1,650円

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前代未聞の「羊飼い作家」誕生秘話エッセイ 最初の一頭を飼ってから、最後の一頭の出荷を見届けるまで 「羊飼い一代記」を綴った傑作エッセイ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「お仕事は何を?」 「羊飼いです」 「……え?」 という、なんとなく微妙なやりとりを重ねてきたのは、ひとえに日本人は羊飼いという職業に馴染みが薄いせいであるのかもしれない。 (本文より) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 酪農家の娘として生まれたからこそ、その過酷さは身にしみており、大学卒業後も農業に関わるつもりはなかった。 だが大学時代に教授宅で催されたバーベキューで出逢ってしまったのだ、美味しい羊肉と――。 「自分でも生産してみたい」との思いから一念発起しニュージーランド実習へ。 さまざまな縁にも助けられながら、勉強を重ね、日々実直に羊を育て、出荷し、羊飼いとして収入を得られるようになった。やがてお得意先のレストランシェフに「河崎さんとこの肉はお客さんに出すのが勿体ないほど美味しい」と言われるまでに。 順調に回り始めた羊飼い生活を、それでもなぜやめる決断をしたか、そしていかにして小説を書き始めたのか。「小説家前夜」の日々を綴る。 【編集担当からのおすすめ情報】 直木賞作家・河崎秋子さん初のノンフィクションです。 河崎さんが羊飼いであったことは、すでにご存じのかたも多いかと思いますが、実際の羊飼い生活がどのように始まったか、そしてなぜ、どのように終えられたかまではあまり知られていないのではないでしょうか。 命を育て、人間に美味しく食べられる肉にする―― 「命あるもの」への真っ直ぐでフェアな眼差しは、河崎さんの小説の大きな魅力ですが、 実際に自身が養育する羊に対しても同様に注がれているのが印象的です。 今作では羊飼いの日常以外にも、日本の酪農経営事情、<メーメー教羊派>と<メーメー教山羊派>が繰り広げる終わりなき論争、北海道民のソウルフード・ジンギスカンが美味しくなった背景に至るまで、羊を軸として縦横に筆が走ります。 ところどころでクスッと笑えるところもあり、骨太な小説ファンの方にはぜひ河崎さんのユーモアあふれる一面もお楽しみいただきたいです。

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